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「ストップ」シリーズの概要


「ストップ」シリーズとは、ピープロが企画した特撮作品である。昭和37年(1962年)、ピープロは、東宝に対して特撮作品「ストップ」シリーズというタイトルの企画を提案したとされている。その内容は、アウターリミッツやトワイライトゾーンの日本版というもので一話完結のSF、怪奇、幻想、フアンタジーを配分したドラマシリーズだったとされている。そのストーリーの中には、狂言回しとして、週刊誌「週刊STOP」の編集長、SF好きの若手記者、現代っ子の女性カメラマンが登場するという設定になっていたようである。「大都会の巨獣」「消えたタクシー」「もう一つの日本帝国」等、4本ほどのシナリオが制作されていたとされている。

この内容を見ると「ウルトラQ」の設定に酷似していることがわかる。「UNBALANCE」の企画が進められていた昭和38年(1963年)ごろ、設立されたばかりの円谷特技プロダクションの役員として鷺巣富雄が、名前を連ねていたことを考えると「ストップ」シリーズが、「UNBALANCE」と名前を変えて世に出ることに対して、東宝、円谷プロ、ピープロの間で話がついていたのではないかとも考えられないこともない。

ピープロの概要

ピープロは、昭和35年(1960年)に鷺巣富雄によって株式会社ピープロダクションとして設立された。主に特撮作品、アニメ作品などを制作するプロダクションだった。映画では、「キングコング対ゴジラ」や「世界大戦争」「吸血鬼ゴケミドロ」など。テレビ作品では、「0戦はやと」や「ハリスの旋風」「ドンキッコ」「ちびっ子怪獣ヤダモン」などのアニメ作品、「マグマ大使」「怪獣王子」「鉄人タイガーセブン」「怪傑ライオン丸、風雲ライオン丸」「宇宙猿人ゴリ、宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン、スペクトルマン」などの実写特撮作品などを制作していた。鷺巣富雄は、昭和38年(1963年)の円谷特技プロダクション設立の際には、役員として名を連ねている。


2015-1-8更新
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