作品紹介第13話 ガラダマデータ
ストーリー群馬県の山奥、弓ケ沢一帯は、落雷や隕石のメッカであった。土地の人々は隕石のことをガラダマと呼んで恐れていた。ある日、村の少年、マモルは薪拾いの帰り弓ケ沢で隕石を発見し、学校の先生に渡した。それは単なる隕石や隕鉄ではなかった。一の谷博士は「チルソナイト」という宇宙人の手になるガラス状結晶体であると断定した。一の谷博士、淳、一平は、弓ケ沢に飛び現地調査を行った。その時、巨大な隕石が弓ケ沢ダムに落下し大騒動になる。その隕石も又チルソナイトであった。間もなく、隕石から奇怪な獣、多角獣の怪物が出現しダムを破壊した。一方、マモルの拾って来たガラダマから怪電波が発信され、怪物を東京へと誘導しはじめた。怪物は宇宙人が地球征服のために作ったロボットだったのである……。 「ウルトラQ・あらすじ集」より引用 ※ガラダマが落ちたダムは、作品中では弓ヶ谷となっている。 登場怪獣ゲスト出演者福田豊士、富田浩太郎 クレジット
劇伴音楽
雑 記怪獣名の一般公募について「懐かしのヒーロー ウルトラ怪獣99の謎/二見書房刊」によると昭和40年(1965年)12月にガラダマ怪獣の名前を一般公募し、「ガラモン」という名前に決定したことが紹介されている。実際には、昭和40年(1965年)12月に発売された講談社「少年マガジン」の53号(12月20日号と記載、表紙に「ガラモン」「ペギラ」「パゴス」の写真が掲載されている号)で、募集された。誌面上では、「ガラモン」のことを「電波怪獣」と表記している。結果の発表は、12月20日の「TBSハイライト」で発表すると書かれているが、確認されていない。 「ガラダマ」の由来についてこの「ガラダマ」の脚本は、金城哲夫によるものだが、「ガラダマ」の言い伝えは、一の谷博士役の江川宇礼雄との雑談が元になっていると言われている。江川によるとある地方では、隕石のことを「ガラダマ」と呼んでいるという。そこで、本当に隕石のことを「ガラダマ」と呼んでいる地域があるのか、どうかを調べてみたが、「ガラダマ」の「ガラ」は、方言で石を意味するものではないかということがわかった。小石のことを「ガラ」と表現しているのは、佐渡羽茂、三重。田畑の土に混じっている小石のことを「ガラ」と表現しているのは、京都府竹野郡。土と石が混じっているもののことを「ガラ」と表現しているのは、三重県志摩郡。石炭のことを「ガラ」と表現しているのは、山口県笠戸島がある。飛騨にもそういう方言があるらしいが、確認はとれなかった。祭も神社、民間信仰も探してみたが該当するものはなかった。 破壊されるダムについて「ウルトラシリーズ ロケ地探訪」によるとガラモンに破壊されるダムは、群馬県の須田貝発電所の須田貝ダム。 編集について「ウルトラマン創世記/小学館刊」の宍倉徳子のインタビューによると、ガラモンが、ガラダマから出現するシーンは、宍倉が、撮影の時のタイミングのミスを犯したことに責任を感じて、自ら編集したと述べられている。 2015-1-8更新 お知らせ 作者へのメッセージ Copyright(C) 1997-2024 Kohei Onishi,All rights reserved. |