アーブ国駐在大使、瀬川が妻・高子と娘、タミを連れ帰国した。だが、空港でタミのもっていた「ゴーガの像」を一時的に預かった女、アリーンがそれをもって姿を消し、それを追ってタミも失踪した。空港では、タミの失踪で大騒ぎ。淳、由利子、一平、そして関デスクは、タミのもっていた「ゴーガの像」がアーブ博物館から盗まれたものとさとった。それは巨大な貝の怪物ゴーガのためにアランカ帝国が亡びさったと云う謎をひめた像なのだ。待ちかまえていたゼロ、熊、猫の事にのりこみ、アリーンは離れないタミと一緒に彼らのボス、岩倉孫一郎の邸に向っていた。岩倉たちは、「ゴーガの像」の真偽を確かめるために、放射線鑑定をしたが、その時に像の胸部で心臓の鼓動に似た音に気づいた。だが、そのまま倉庫に放置した。しばらくして、その「ゴーガの像」の両目が光り、そこから発せられた溶解液をうけた倉庫番の蜂は、昏倒した。その後「ゴーガの像」が二つに割れ、中からかたつむりに似た頭部をもつ、トゲ状のある貝が現われた。これこそ、アランカを亡ぼしたと云う怪物ゴーガだったのだ。六千年の呪いをこめて、ゴーガが現代によみがえつたのである。「ゴーガの像」そしてタミを追っていた淳と一平は、ゼロに狙撃されたN2にいきあい、彼のもっていた無線の受信を耳にした。岩倉会館にタミがいると云うのだ。淳たちは、すぐに岩倉会館へ急いだ。その頃、アリーンは岩倉に調査官の正体を見破られて危機に立っていた。しかも、ゴーガが会館の内をあばれまわりはじめていたのだ……。
「ウルトラQ・あらすじ集」より引用